運が悪いときは誰にでもあります。しかしそのような思いを噛み締めていると運はますます悪くなってゆきます。
人生で躍進したい。キレイになりたい。多くの人から称賛されたり、好きなあの人から愛されたり、異性たちから言い寄られたり、お金持ちになって不自由のない生活をしたりしたい。
運を上げて願いを叶えるためには正しいやり方あります。今回は運を上げて幸せな人生を送るための５つの実践的なステップについて説明します。
目次
■ステップ１ 運を上げるとは「意識を変える」こと
「私は運が悪い」「最近ツイてない」と思っている人は世の中にごまんといます。そしてこう言う人にはある共通点があります。それは「ラクして一発逆転したい」という思いです。
運が悪いからパワースポットでお祈りする。ツイてないから月に願う。それは本人の自由です。しかしそれで美人になれるでしょうか。遠くから眺めているだけのあの人から告白してくれるでしょうか。そんなわけがありません。
女優は華やかな舞台の裏で他人の何倍も努力しています。ストイックな食事制限と厳しい運動、そして飽くなき美の探求。彼女たちは生まれ持っての天才ではありません。多少有利な点はあったかもしれませんが、そこにあぐらをかいていたら、同じ美貌を持つ人たちが揃った世界ではけっして抜きん出ることはできなかったことでしょう。
もちろん世の中には宝くじに突然当たる人もいます。しかし当たることを願って宝くじを買い続け、それで一生を終えても仕方がありません。なにより、宝くじで大当たりするような運は長続きしません。宝くじで大金持ちになった後、さんざん散財したあげく、数年して前よりも貧しくなった人の話は掃いて捨てるほど存在します。
良い運を長く保ち続けるには、まずは「近道探しを止める」こと。これが最初に知っておくべきポイントです。
■ステップ２ 運を上げるとは「継続を味方にする」こと
きれいになればそれだけ恋愛に成功しやすくなります。太っているよりもスタイルが良い方が異性には好まれます。そしてきれいになったり、スタイルを良くするためには日々の積み重ねが何よりも大切です。
日々の積み重ねは退屈なものです。しかしこの繰り返しこそが実は運気を上げる源です。たとえばダイエットするにしても、私たちは「何か新しいものはないかな」とすぐに飛びつきがちです。
しかし糖質制限にせよ、脂質制限にせよ、体重を落とすとは「摂取カロリー＜消費カロリー」以上でも以下でもありません。それなのに私たちは新しい情報と聞くやすぐに飛びついて玄米ダイエットやカスピ海ヨーグルトダイエットなどとやり方を絶えず変えがちです。
痩せることは日々の積み重ねであり、そこにはおもしろみも新鮮味もありません。ただ淡々と繰り返すだけです。ときには少しくらい新しい方法を採り入れてみたり、息抜きにスイーツを食べたりするのは良いでしょうが、基本である「摂取カロリー＜消費カロリー」の積み重ねを無視してしまえば、そこには何の成果も得られません。
またこれはダイエット後のリバウンドも同様です。リバウンドしないためにはこれまでの生活を継続することが不可欠です。恋愛でいえば告白に成功したからと言ってその後すぐにふられてしまっては元も子もありません。成功した状態を維持するには、成功後も現在の努力を継続し続けることです。
■ステップ３ 運を上げるとは「目標を明確にする」こと
潜在意識は目標を求めます。あなたが目標を掲げない限り、潜在意識はこれまでの環境から得た情報であなたを無意識のうちに操縦します。あなたが太っているのであれば、それまでの食生活を続けようとしますし、人間関係などでツイてない日々が続いていたのであれば、同じ日々を繰り返させようとするのです。
ここから脱却するには目標を明確にすることです。ただ気分の赴くままにジョギングをするのと、「2時間以内に◯キロ走る」と目標を掲げてジョギングするのとでは成果がまるで異なります。
目標を掲げると潜在意識は「この目標（願い）の達成のために何をすれば良いか」と、あなたが気づかないところで猛烈な勢いで情報収集を始めます。また仮にそれが達成できなかったとしても、目標を掲げ続ける限り、前回の失敗をさらなる情報の土台として目標を達成しようとして動き続けます。
目標が明確でないと潜在意識は何をすれば良いか判断できません。潜在意識は高性能な検索エンジンのようなものです。明確なイメージや言葉で目標（願い）を掲げるほど、潜在意識は精度の高い判断であなたを動かしてくれます。
■ステップ４ 運を上げるとは「小さく行動する」こと
目標を明確に掲げたとしても、理想に対して今の自分があまりにもかけ離れて思えるかもしれません。目標の達成のために今何をすれば良いのかわからないのであれば、目標を小さく噛み砕いてみましょう。
目標が「１年間に１０人から告白される」であるなら、まずは１人から告白されるように目標のハードルを下げましょう。告白されるのが難しいと感じるのであれば、異性の友人を作るようにしてみましょう。それも難しいのであれば、異性と挨拶するようにしてみます。
このように、はじめに大きな目標を掲げたのであれば、それに対して行動はできる範囲まで小さく噛み砕いたものにします。潜在意識は行動を達成すると、そこで自己評価を上げてゆきます。自己評価が上がるとセルフイメージもどんどん上がってゆき、あなたが思っているよりも遥かに早い速度で目標の達成へと手を伸ばしてゆくためです。
そのためのポイントとして、行動は「小さく、苦もなく、手軽に、そのかわり必ず毎日行えるもの」であることが条件です。
■ステップ５ 運を上げるとは「波動を変える」こと
波動とは人が発するエネルギーのことです。人の「人格・精神性・感情」は波のように外に広がっており、似たような人や物を引き寄せます。
弁護士の西中務氏は著書の中で、次のように述べています。
同類は集まってくるという不思議
「良い人と付き合う」
運を良くするコツの一つは、これです。
弁護士をして、大勢の人を見ていて気づいたのは、「良い人の周囲には良い人ばかり」なのに、「悪い人の周りには悪い人ばかり」という不思議な事実です。
（中略）
昔から「朱に交われば赤くなる」という諺（ことわざ）がありますが、本当のことだったのだなと、この仕事を初めてから納得しました。
良い人と付き合っていれば、自然と周りが良い人ばかりになります。良い人ばかりですから自然とトラブルが少なくなります。
さらに、困ったときには周りに助けてくれる人ばかりです。いつも気分よく生きていけるだけでなく、仕事もうまくいくようです。なぜなら、のびのびとした気持ちで仕事に打ち込めますし、必要な時には必要な援助をしてくれるため、成功をおさめやすいからです。
つまり、良い人と付き合っていると、とても幸福な人生になるわけです。
西中務著 1万人の人生を見てきたベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」
恨みつらみばかり抱えていると人生はどんどん悪い方へと転がってゆきます。しかし無理にポジティブ思考にしようとしても、実践はなかなか難しいことでしょう。これについても小さく変化させてゆくことが大切です。
良い波動を出して運気を上げる実践には「感謝の心を持つ」ことと「与える」ことです。「感謝ノート」を用意して、毎日３つくらいからその日に起きた良いできごとを記してみましょう。実際、ハーバード大学の研究では、子どもが幸福な人生を送るためには、思いやり、愛情、感謝の習慣を身につけることであると発表しています。
また、与えることは自分の欠乏感や不足感から心を解き放ち、マインドブロックを解除して目標をスムーズに達成させることに大きく貢献します。
アメリカのライフコーチであるビクター・ボックは、お金に困っているのであれば自由に使える手持ちのお金の1％から5％を、困っている人や団体に喜んで与えることでお金の循環を良くし、大きく自分の手元に返すことにつながると言っています。
また仏教では、困っている人のところに托鉢にゆくよう勧めています。これもお坊さんに喜捨することで、貧しい人の心に「自分には（喜捨するお金や食べ物が）ある」という充足感を芽生えさせて運気を上げることにもつながるためです。
■運は巡り巡るもの
運に総量はありません。放流した魚のように手放せば大きく育って戻ってきます。
今、何かを欲しいと思っているのであれば、願いを明確にして今できる小さな一歩を踏み出すことです。そして欲しいという不足感から与えることへと認識を変えることで、心のブロックは外れ、潜在意識はスムーズに願望を達成してくれるようになるでしょう。
なお、自分軸を持ったさらに魅力的な人となるために、自分で心理学を学び、日常で活用するのもおすすめです。引き寄せの法則と合わせて活用することで、自分だけの効果的な活用法を見出すこともできることでしょう。
良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。
■今回のポイント
・運を上げるためには近道探しを止める
・継続は運を保つために不可欠
・目標を明確にすると潜在意識が動き出す
・手軽にできるまで目標を噛み砕く
・与えることで波動は上がり、運気を良くする