【潜在意識】引き寄せの法則では「イヤ」は警告のサイン

願う人

人間、誰しもイヤな気持ちになることはあります。人から批判されたり、理不尽なできごとに遭ったり、体調を崩したりとさまざまな思いに遭遇することでしょう。

 

「どうして私だけがこんな目に遭わないといけないの……」と泣いてしまうことだってあるかもしれません。失恋したときなどはとくにそうです。

 

イライラしたり、悲しくなったり、不安な気持ちになったりするのは、現状にとらわれることなく、まずは気分を切り替えましょうという、潜在意識からのサインです。

 

今回はこの「イヤな気持ちになる」ことの意味と、イヤな気分にならないための方法についてお伝えします。

 



 

■イヤな気持ちは潜在意識からのサイン

 

失恋してしまった。復縁を願っているけれど音信不通がずっと続いている。そんな状態になると誰でも相手のこと、あの人が今どうしているか、つい考えてしまいます。

 

好きな人のことを考える。それ自体はもちろん悪いことではありません。ただ、考えれば考えるほど暗い気分になってしまったり、寂しくなってしまったりするのであれば注意が必要です。

 

引き寄せの法則において、感情は「メッセンジャー」の役割を負っています。

 

私たちは感情を自分の一部のように思っていますが、感情は個人の人格より深いところに根ざしています。

 

たとえば小さな頃から絵が得意で褒められてきた人は、絵を見ると気分が良くなることでしょう。これは個人として「自分が生きていやすい場所はここだ」と、安心できるためです。

 

一方、高いところに登ると怖くなる人はたくさんいます。暗いところも同じです。これは「そこは命に危険がある」と生物としての本能が警告を発しているのです。

 

これはあなたが培ってきた過去の経験はもとより、先祖が遺した遺伝、ときにはもっと根深い生物としてのメッセージを発信しているからです。そして、感情の本質は「生命の維持」にあります。

 

さて、それでは好きな人のことを考えるとき、一体どのような気分になっているでしょうか。自分の感情に意識を向けてみましょう。

 

さびしい、辛い、憂うつ……。いわゆるイヤな気持ちになるのであれば、それは潜在意識が生命に障るようなイヤなできごとを予感しているのです。引き寄せの法則でいえば、イヤなできごとを引き寄せる波動を出しているといえます。

 

これは言い換えれば「危険だから考えを切り替えましょう」という潜在意識からのメッセージなのです。

 

■【潜在意識】そもそも人は「イヤな気持ちになりやすい」

 

落ち込む人

 

怒りや不安感、寂しさといった「イヤな気持ち」は潜在意識が作り出しているものです。そしてそもそも人は幸福感や嬉しさよりは、イヤな気持ちになりやすいように作られています。それには理由があります。

 

私たち人間は他の動物と比べてか弱い生き物です。原始時代、人間はいろいろな獣や天災などと戦わねばなりませんでした。このような危険について不安や恐怖といった「イヤな気持ち」を発生させることで事前に危機を回避してきたのです。

 

逆に原始時代、もし恐怖や不安がなく、いつも幸福感に包まれていたら、その人はあっという間に獣に食べられてしまうか、高いところから転げ落ちてしまっていたことでしょう。

 

だからネガティブであることは悪いことではないのです。まずはこれを知っておくことが大切です。

 

さて、先に「イヤな気持ちは低い波動を出して、イヤなできごとを引き寄せる」とお伝えしました。それはなぜでしょうか。

 

たとえば失恋してしまったり、恋人と別れてしまった後、自分ではどうしようもないのにイヤな気持ちだけが残ってしまうことがあります。

 

このようなとき、引き寄せの法則を知っている人の多くは、大慌てて引き寄せの法則を活用しようとします。しかし願いは叶いにくいばかりか、むしろまた似たようなイヤなできごとを引き寄せかねません。

 

この世界は膨大な情報のかたまりです。その中で潜在意識は自分の感情に沿った情報を読み取っていくようにできています。これを「カラーバス効果」と呼びます。

 

 

同じようにイヤな気持ちでいると、その感情に沿った情報や生き方を無意識に選び取り、ネガティブな感情を味わうできごとを知らずしらずのうちに自分で引き寄せてしまうのです。

 

これは心理学の実験ですが、不安感を覚えたとき、人はホラー映画を見る傾向が強くなるそうです。これは不安感を先取りして、その不安を映画というバーチャルなもので追体験しようとしているからです。これもまた引き寄せの法則の一つの側面です。

 

では、イヤな気持ちになったとき、感情を切り替えて波動を上げるにはどうしたら良いでしょうか。

 



 

■【心理療法】効果の高いイヤな気持ちの切り替え方

開放感

 

イヤな気持ちは潜在意識からの警告のサインです。そしてイヤな気持ちになったとき、気持ちを切り替えるにはコツがあります。

 

①イヤな気持ちがあることを認める

 

まずは「イヤな気持ちを受け入れる」ことです。イヤな気持ちはイヤなものですが、先にお伝えしたように生命の維持にとって不可欠な感情です。

 

だから「あ! 今の自分の気持ちはイヤな気持ちなんだ」と感情を認めることです。それにより潜在意識は「警告のサインを伝え終わった」と判断して、心がスーッと楽になります。潜在意識と意識が融合したからです。

 

②潜在意識に感謝する

 

次に警告を発してくれた潜在意識に感謝しましょう。潜在意識といっても、それは自分の一部でもあります。だから、警告を発してくれた潜在意識にも「わかるよ。警告を発してくれたんだね。すごい! 私、エラい!」と自分で自分を褒めてあげれば良いのです。

 

自分で自分を認めてあげる。このとき、心は癒やされます。アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズは、この自己受容が心を癒やすことに効果的であることを発見しました。そして自己受容は現在、世界中のカウンセリングで採り入れられています。

 

またこれは自己肯定感を上げることにもつながります。スピリチュアル的にいえば、イヤな気持ちを認めて、それを発してくれた自分に感謝するほどに波動が上がり、次第に運が良くなってくるといえます。

 

③イヤな気持ちを紙に書く

 

また、イヤな気持ちが強いときには「その気持ちを赤裸々に紙に書く」ことがおすすめです。たとえばイライラしたときなどは「◯◯さんのせいで腹が立つ。ひっぱたいてやりたい」と書いてみましょう。

 

これは「エクスプレッジブ・ライティング」と言われる、トラウマを克服するための心療療法です。失恋であれ、復縁であれ、人はなにか問題を抱えると、それが解決するまで問題についてずっと記憶し続けます。

 

一方で紙に書く行為は記録することです。イヤな気持ちになったとき、その原因や感情を紙に書くことで潜在意識は「問題について記録した。もうこのことは覚えていなくてもいいんだ」と判断します。このため、紙に書くとイヤな気持ちがスッキリと消え去るのです。

 

どうせ誰も見てないのですから思うことを存分に書いてみましょう。

 

 

④運動する

 

身体を動かすことは、生物の遺伝子に刻まれたイヤな気持ちの対処法です。原始時代、獣と遭遇したときの対応は2つしかありませんでした。すなわち「逃げる」か「戦う」かしかなかったのです。

 

そしてどちらの行為も「身体を動かす」ことになります。現代でこれを言い換えると「運動する」ということです。イヤな気持ちになったらジョギングや筋トレをしてみましょう。 ジョギングであれば潜在意識は「敵から遠ざかることができたんだな」と判断しますし、筋トレであれば「戦って敵をやっつけたんだな」と判断して、敵と遭遇した不安感や恐怖心といったイヤな気持ちを終わらせてくれます。

 

次は、スピリチュアルの観点からイヤな気持ちにならないための方法についてお伝えします。

 



 

■【波動を上げる】イヤになるものを遠ざける

 

stop

 

引き寄せの法則は、感謝や愛情といった高く清らかな感情(波動)をつなぎ合わせることで、願いを現実にする法則です。

 

悲嘆に暮れるようなエネルギーを放射していたら、悲嘆に暮れる結果しか返ってきません。

 

そして人間の感情は環境や情報に左右されます。テレビやインターネットで、とてもイヤな気持ちになる情報を採り入れると知らずしらずのうちに波動を引き下げ、イヤな気持ちを作り出してしまいます。

 

 

 

ニュースであれ、雑誌であれ、人間関係であれ、イヤな感情をかき消したり、波動を上げて運気を上げたり、引き寄せの法則で願いを叶えたいのであれば、ネガティブな情報を発信するものからは遠ざかることが賢明です。

 

・心のスイッチを切り替える

 

それでもどうしてもイヤな気持ちになるできごとに遭遇したり、イヤな気持ちになる情報が入ってくることもあるでしょう。そのようなときには心のスイッチを切り替えることです。

 

たとえば道を歩いている最中に雨が降ってきたとします。これは一見するとイヤな気持ちになりやすい、ネガティブなできごとのように見えます。

 

でも、そのときには「喫茶店に入って休憩しなさいと天から言われた」と考えて、喫茶店に入ってリラックスする。そのように切り口を変えて捉えるように心がけてみることです。

 

お茶を飲んで休憩しながら雨音を聞くのも楽しいものです。それに伴って「心地良い気分」や「感謝の感情」が芽生えてくれば、また波動が安定してきます。

 

そうなるとその波動に沿ったできごとが引き寄せられてくるため、結果的には「雨が降らなかったら喫茶店に入らず、あの人に会うこともできなかった」というような嬉しい事態も生じてくるかもしれません。

 

■イヤな思い出から自分軸に戻るには?

 

自問自答

 

大失恋をしたとか、相手に浮気されたというような強烈にイヤなできごとに遭遇すると、潜在意識はそれを「強い生命の危機」と判断し、鮮烈な思い出として記憶に刻み込みます。いわゆるトラウマになるのです。

 

トラウマは自分にとっての呪いとなります。たとえば電話でお別れを告げられた人であれば、電話の音がするだけでイヤな思い出が蘇り、それが何度も続くこともありえるでしょう。

 

程度の差はあれ、失恋や復縁希望時などは、いわゆる「うつ」の状態です。うつになると暗い感情の中で、延々と相手を思い続けるような苦しい世界に閉じ込められてしまいます。

 

この対策は自分軸に戻ることですが、自分軸に戻るきっかけとして、このような考え方を知っておくことは助けになります。

 

 

これはユダヤ教の聖典「タルムード」にあるたとえ話です。

 

ある商人が羊を連れて旅をしていました。すると狼の群が襲ってきて家畜を残らず食べてしまったのです。商人は命からがら逃げる中、さらに全財産の入ったお財布を落としてしまいました。さらに不幸は次々と商人を襲います。

 

やがて商人はほうほうの体で旅先の村にたどり着きました。するとそこは村人がおらず、強盗に襲われた痕跡に死体だけがゴロゴロしていたのです。

 

なんとツイてない話と思われるかもしれません。しかしこのとき商人は気づいたのです。

 

「もしここに来たときに家畜の羊を連れていたら、メエメエ鳴いて強盗に襲われていた。財産の入っていた財布があったら必死に逃げ回ってやはり強盗に襲われていた。わたしは持っている全てを失った。だからたまたま一番大事なこの命が助かったんだ」

 

・イヤなできごとは「天佑」である

 

商人の話はあらゆることにあてはまります。人は、一見すると不運にしか思えないできごとや、思い返すたびにイヤな気持ちになるできごとに誰でも必ず出遭います。

 

たとえば失恋です。

 

失恋は一見すると残念なできごとに思えます。「もう死んでしまう」と思うかもしれません。それでもあなたが気づかないところで潜在意識が必死に活動してくれていたのです。

 

潜在意識は「もしあのとき失恋させなかったら、将来、命や人生が取り返しのつかないようなさらにひどい目に遭うだろう」と判断し、事前に失恋させてくれたのです。

 

言い換えると「イヤなできごとはあなたを守ってくれた天の助け“天佑”である」と捉えましょう。

 

イヤなできごとを良いものと捉える。この考え方は波動を大きく引き上げます。あらゆる物事を良い観点から捉えてゆくと、引き寄せの法則に則り、問題そのものが自然と解決するばかりか、願っていた事柄も次第に引き寄せられてくることになるからです。

 

今、イヤな気持ちになっているのであれば、それを成功と幸福へのチャンスと捉えましょう。

 

なお、失恋の傷みがなかなか和らがなかったり、失恋うつや孤独感に苛まれて仕事や学業が手につかなかったりするのであれば、苦しみを癒やす方法として、顔を出さずにオンラインでカウンセリングが受けられる病院と違い、事前の予約・通院不要【Unlace】の利用をおすすめします。 の利用をおすすめします。

 

良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。

 

■今回のポイント

・イヤな気持ちは潜在意識からのサイン
・人は危機を回避するためにイヤな気持ちになりやすい
・イヤな気持ちになったときは
 ①イヤな気持ちを認める
 ②潜在意識(自分)に感謝する
 ③イヤな気持ちを紙に書く
 ④運動する
 ことで気持ちが切り替わる
・ネガティブな情報は波動を引き下げる
・「うつ」状態のときの第一歩は自分軸に戻る
・イヤなできごとは天からの助けであると捉える

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