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■失恋後、朝がつらい理由は2つ

朝がつらい理由には2種類あります。1つ目は冒頭に述べたような「いつの間にか振られてしまった人のことを考えてしまっている」というパターンです。その理由は元々人間が持っている本能から来ています。
原始時代、人間は外敵から身を守るために「不安」という感情を身につけました。そして目が覚めた直後というのは顕在意識よりも潜在意識の力が勝っている状態です。この潜在意識が出している「不安」の気持ちが、解決していない元恋人(好きだった人)の問題に強く焦点をあてている状態なのです。
目覚めたときに生じる不安の解消法は「呼吸に意識を向ける」ことです。これは難しいものではありません。大きく息を吸って吐く。その行為に意識を向けながら「自分は今、不安感があるんだ」と客観視するだけです。それにより、頭の中で悪循環になっている元恋人との問題については一端脇に置いておくことができます。
もう一つは意識がないのに重苦しい気分になるパターンです。振られてしまった人のことをつい思い出しては沈み込んでしまうのも苦しいものですが、睡眠中で意識はないのに重苦しくよどんだ感覚だけがある状態はとてもつらいものです。
これはいわゆる「うつ」を重くしたような症状です。そして「うつ」の人は、精神的なストレスもそうですが、医学的に見ると脳内物質が欠乏していることが原因です。
脳内物質には気持ちを穏やかにしたり、達成感や喜びを与えたり、興奮させたりなど、いわゆる「快」の気分を与えてくれるものがあります。失恋や「うつ」の人はこれらの脳内物質が欠乏してしまっている状態なのです。
そしてこれらの脳内物質が欠乏すると、不安感や悲しみ、焦燥感などが湧き上がってきてしまいます。そこで次はこの脳内物質の補充の仕方について説明します。
■失恋に効果があるセロトニンを増やすには
幸福感とともに気分を安定させるホルモンはセロトニンと呼ばれています。ここではセロトニンを増やす方法についてご紹介します。
①腸活をする
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を採ったり、カップ麺やお肉ばかりのような腸を傷める食生活を改めて納豆や野菜を多く摂るなど、腸内環境を整えることで次第に気分が安定してくることでしょう。
②太陽の光を浴びる
うつ病患者のほとんどは太陽の光を浴びないそうです。失恋も同様です。失恋時はうつ病と同じような症状を発症するため、生活が乱れがちです。しかし朝日を浴びれば、陽射しが強くない上に体内時計がリセットされるため、セロトニンで気分が安定するとともに生活リズムももとに戻ります。
とくにおすすめなのは朝の光です。まずは毎日10分、日光を肌に浴びてみましょう。手のひら日光浴というのもあります。顔でも手でも良いです。日焼けに気をつけながら、なるべく肌の多くの面積に日光を浴びせるように心がけてみましょう。
③運動・筋トレ
人間も動物です。動物の本能には敵に遭ったとき「逃げる・戦う」の選択肢しかありません。そして現代において「逃げる」はジョギングで「戦う」は筋トレです。
どちらを選んでもアドレナリンという脳内物質が出ます。アドレナリンは一時的に興奮状態に身体を置くものですから、抑うつにも効果があります。
もし運動できるほどの元気がないのであれば、ぜひやっていただきたいものとして散歩が挙げられます。一日15分でもぶらぶらと散歩してみましょう。
散歩は失恋には効果的です。気分が晴れると同時に、運動としての効果が見込め、また太陽の光を浴びられます。便秘気味であれば腸内環境の改善も見込め、一石三鳥の失恋対策になり得るのです。
失恋で気分がふさぐときには、太陽の光を浴びて身体を動かす。単純なことだけれど、効果があることです。しばらく続けていけば、ふさぎ込みがちな朝の気分もずいぶん楽になることでしょう。
■失恋後は自分をいたわることを最優先に
失恋の痛みを引きずったまま引き寄せの法則を行おうとしても、失敗する可能性が高いです。失恋をしたときは、波動もどん底に近いくらい落ちています。そのため、無理に願いを潜在意識に落とし込もうとしても、願いとは裏腹の結果になりやすいのです。
なお、上記を試しても失恋の傷みがなかなか和らがなかったり、失恋うつや孤独感に苛まれて仕事や学業が手につかなかったりするのであれば、苦しみを癒やす方法として、顔を出さずにオンラインでカウンセリングが受けられる病院と違い、事前の予約・通院不要【Unlace】の利用をおすすめします。
良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。
■今回のポイント
・失恋後、朝がつらい人には2種類ある
・脳内で問題解決が終わっていないのであれば、呼吸に意識を向ける
・うつ状態の苦しみであれば、失恋により、脳内のセロトニンが不足している
・セロトニンは幸福ホルモン。腸活・太陽・運動で生成される
・散歩は失恋対策には一石三鳥の効果がある