
引き寄せの法則をしっかり行っている方の中には、瞑想について興味を持つ人も多いことでしょう。瞑想は引き寄せの法則に効果的なばかりでなく、たとえば失恋や人間関係のトラブルなど、さまざまな心の悩みを解消してくれます。
今回は、今、叶えたい願いがある方や心に苦しみを抱えている方が瞑想でどんな効果が得られるかについてお話します。
■瞑想でマイナス感情をゼロに戻す

引き寄せの法則を使う前に、瞑想をすることで効果が上がります。
そもそも引き寄せの法則を行う人のほとんどは、今の状態では手を伸ばしてもなかなか叶わない願望を達成したいと思っているはずです。これは引き寄せの法則が叶いにくいジレンマの一つです。叶えたい願望があるけれど、自分の今の力ではそれは難しい。つまり、引き寄せの法則をしている際、潜在意識下に不安や焦りがつきものになってしまうのです。
瞑想はこのマイナス感情を取り払う効果があります。瞑想について述べると、私もかつては東南アジアに趣き、瞑想を主体にしている仏教の宗派で出家修行をしたり、今でもたまに頼まれて瞑想(マインドフルネス)の指導のお手伝いもしています。
瞑想にはさまざまなメリットがありますが、引き寄せの法則においては願望の障害となる負の感情を浄化します。人間関係で心がもやもやするときや、失恋で悲しい思いをしているときなど、数分でも良いので瞑想をしてみましょう。実践してみるとわかりますが、荒ぶっていたり、沈んでいた感情がなくなり、気持ちがすっきりします。
スピリチュアル的にいえば、ネガティブな感情が発する悪い波動が消え去ります。言い換えると瞑想は落ちている運気を元に戻す作業だとも言えるのです。
では次に瞑想のやり方についてお伝えしましょう。
■瞑想の基本的なやり方

さて、瞑想と一口に言ってもさまざまな種類があります。ヨガや座禅も瞑想の一つですし、仏教であればお経を唱えるというのも簡易的な瞑想方法の一つです。ここでは引き寄せの法則の効果を上げるために、誰でもできるとても簡単な瞑想のやり方についてお伝えします。
簡単な瞑想のやり方
①ゆったりした服装で、座布団やクッションの上にあぐらをかきます。
②右足の太ももの上に左足を載せます。(逆でもいいですし、足が痛いのであれば椅子に座ってもだいじょうぶです)
③右手のひらの上に左手のひらを載せ、左右の親指をくっつけます。
④背筋を伸ばして大きく3回深呼吸します。
⑤あとは呼吸に意識を合わせて、心の中で「ひとーつ」と唱えます。
⑥息を吸って吐く動作に合わせながら、「ふたーつ」、また息を吸って吐く動作に合わせて、「みーっつ」と唱え、10回目(とぉーつ)で、また「ひとーつ」に戻ります。
⑦途中で必ずもやもやした雑念が湧いてきて、数を数えることを忘れてしまうでしょう。忘れていたことに気づいたら、また呼吸に合わせて数を数えてゆきます。
これは「数息観(すうそくかん)」という瞑想の方法です。瞑想は筋トレと同じです。すぐに成果は出ませんが、毎日こつこつ続けると大きな効果が見込めます。最初はまずは10分挑戦してみましょう。つらくなったら休んでも問題ありません。
座禅を真剣にやりたいのであれば、こちらの動画も参考になるでしょう。
■瞑想の基本は『気づき』と『手放し』

瞑想の効果は無数にあります。ストレスの軽減や自律神経の調整、悩みの解決など、数え切れないほど良いものがたくさんあります。
引き寄せの法則の効果を上げるための瞑想のポイントとしては、
①自分の感情を受け入れる
②感情を手放す
ことが大切です。
これは精神医学でも言われていますが、ネガティブな感情で生きることが苦しいときには、まずは自分がネガティブな感情を持っていることを受け容れてあげることが重要です。
自分を受け容れてあげることで自己肯定感が生まれて「ああ、ネガティブな感情の自分でもいいんだな」とはじめて生きる希望を自分の心の中に見出すことができるからです。
瞑想はその自分が抱えているネガティブな感情に気づきやすくなります。私が知っている禅寺の僧侶は、座禅について「五感に感じるもの、内面から湧き上がってくるものを素直に受け入れ、素直に受け流す」と指導しています。
他の瞑想でも、また日常生活であっても基本は同じです。
不安だなと気づいたらその感情に気づき、手放す。困ったなと思ったら、その感情に気づき、手放す。あの人のことを考えていたら、その思考に気づき、手放す。
引き寄せの法則においても、瞑想をしてゆくにつれ、内面にある不安や焦りが次第に薄まってゆきますので、願望が叶う可能性も次第に高まるでしょう。
次に瞑想における注意点をお伝えします。
■瞑想の注意点
瞑想は目に見えない世界に足を踏み入れます。目に見えない世界はとても迷いやすい道のりで、危険もたくさんあります。まず重いうつ病や統合失調症などの方は瞑想は避けた方が賢明です。症状を悪化させる可能性があります。
次に、上記で私が記した簡易的な瞑想ではなく、他の瞑想法を行う場合、それがどういう宗派や世界観なのかよく知っておく必要があります。
これはとても大切なことです。私が過去に知り合ってきた、真剣に修行をしてきたお坊さんたちは、それぞれ時間も場所も宗派も違うのに、しかし異口同音に言っていたことがあります。
『おかしな思想や瞑想方法を身につけると戻すまでにとても時間がかかる。場合によっては一生かけても戻らないかもしれない。だからちゃんとした瞑想をしないとダメだ』
古くから伝わってきてきちんと裏づけのある瞑想法ではなく、スピリチュアルはもとより、ニューエイジやニューソート、催眠術、洗脳などでの瞑想法は、その人の人生をおかしな方向へと導きかねません。
とくに前世、パワースポット、ヒーリング、降霊、魔術、占い関連で言われる「なんちゃって」瞑想には関わらないことです。
これはそれらが合っている間違っているではなく、目に見えない世界で体系立っていないものに関わると、やがて何が本当で何が嘘なのかわからなくなり、本来送れるだろう良き人生がめちゃくちゃになりかねないためです。
最後になりますが、瞑想は本当に効果があり、良いものです。ただ、呼吸に意識を合わせて気づきを繰り返してゆく。正しくやれば、人生が良い方向へと向かってゆくことでしょう。
良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。
■今回のポイント
・瞑想は引き寄せの法則に効果がある
・瞑想は不安や恐れ、焦りなどのマイナス感情をゼロに戻せる
・瞑想の基本は「気づき」と「手放し」
・日常であっても思考に気づき、手放すことを繰り返す