■心理学から見た波動と引き寄せの原理



別れ



引き寄せの法則は、今のあなたの気分・感情が現実化すると言うものです。ただし、感情がかたちになるには複雑な仕組みがあります。今回はこの現実化についてお話をします。


引き寄せの法則はすごくふんわりした言い方でいえば「いい気分でいて、ふと気づいたら叶ってた。あれ?」みたいな、そういうものです。引き寄せの法則と言う言葉を知っていたら、この辺りまでは知っている人が多いと思います。


ただ、この感情や思考の現実化って、理屈ではわかるようでいて、実は結構難しいことなんです。たとえばいつも友人と楽しく過ごしている人でいれば、友人たちはどんどん増えて楽しい時間もますます大きくなることでしょう。


逆に横柄な態度や自分ばっかりの態度でいれば、そのうちだんだん人が離れてゆきます。そのかわり、いやな人と出会ったり、いやな思いをすることが増えてくることでしょう。


でも、横柄な態度って周囲にとっては迷惑でも、やっている本人にとってはわりと楽しいものですよね。なにしろ、自分は偉いと勘違いしているわけですから。でも、これを「ウキウキワクワク」と捉えると当然大失敗してしまいます。


(そういう人の末路については「邪悪な心で引き寄せの法則を行わないこと」を参照にしてください。)


引き寄せの法則は波動が現実化するものです。そして波動とは『感情・思考・人格』などであり、要するにまるごと自分なのです。そして中でも『感情』は物事をチョイスする上でとくに重要です。


ここが波動の原点であり、引き寄せの法則にとってもポイントです。


あなたがりんごを貰ったとします。おいしそうなりんごですが、一か所、小さな虫食いの穴があったとしましょう。それでもう何もかもいやになってりんごも棄ててしまい、一日中いやな気分でいればどうなるでしょうか。周囲の人にもいやな気配を与えますし、いやな一日になってしまいますよね。


でも「じゃあ虫食いの部分だけ切り落として、残りはおいしく食べよう」と上手にりんごを切り分けて、おいしくいただいたとします。虫食いの穴なんて他の部分を食べ終えてしまえば気にもならないですし、おいしかった思い出だけが残るのですから、その後の一日は楽しく過ごせることでしょう。


人の思考の源流には感情の川が流れています。世界観と言い換えても差し支えありません。そして人は一日に6万回も思考を繰り返し、絶え間なく現実から思考に合ったものをチョイスしてゆきます。


これを心理学ではカラーバス効果と呼び、また引き寄せの法則では「波動」というように捉えています。


(カラーバス効果については「5秒で体験!引き寄せの法則の心理学的な仕組み」を参照にしてください。)


■今の波動を実感するには“類友の法則”を理解する



対話


他人からは丸見えでも“自分”というものは案外理解しにくいものです。こういうときに知っておきたいものが“類友の法則”です。


先に述べたように人は同じような傾向の人間ばかりを引き寄せます。これは人に限りません。だらしない汚部屋で生活しているのであれば、ビールの空き缶だの、食べかけのカップ麺だの、洗濯していないよれよれのTシャツだので溢れ返ってきます。遊びに来る友人たちも似たりよったりです。


そういう人間には、そういう人間や物が集まってきます。つまり、同じレベルということです。だから今の波動を知りたいのであれば、それは自分の周囲やつながっている人々を見回せば、大体それくらいというのが理解できます。


周囲を見回してみてください。部屋の中であれば散らかっているなあとか、整理されているなあとか、色々と思うところがあるはずです。人間関係にしても、いやだなあと思うような人もいれば、趣味嗜好が合って大体このレベルというのも自分でわかるはずです。


これは職場や学校ではなかなかそうはいかないと思うかもしれません。でも、一つ視野を広げて極端な話をいえば、ブラックな職場だったら転職するとか、人の質があまりよろしくない学校であれば転校するというのも波動を大きく変える可能性のある一つの方法でもあります。


■波動を上げて引き寄せの法則を叶えるには



鳥


引き寄せの法則は簡単なようで難しく、難しいようで簡単という面があります。「いつ叶うの! いつ叶うの!」と思ってしまうとなかなか叶わない。「叶ってもいいし、叶わなくても別にいいや」くらいでいると、いつの間にか叶っている。


恋愛でも「あの人といつ成就するの!」と思っていると叶わない。「別の誰かでもいいかなぁ」なんて思っていると叶ってる。これもまた一つのジレンマです。


引き寄せの法則でこのジレンマを根っこから変える方法でよく言われているものは“感謝”です。感謝の気持ちは人間の感情の中でとても崇高なもの、レベルが高いものの一つだからです。


でも、感謝って実は難しいです。感謝はそんなに頻繁に起こる感情ではありませんし、そもそも出会いや復縁をしたいと願っている中で「空が晴れててハッピー!」という気分にはなかなかなりにくいですよね。


そういうときには一つのエクササイズがあります。それは「自分を含めて全体を鳥瞰(ちょうかん)する」というやり方です。鳥瞰というのは高いところを飛んでいる鳥のように高い視点から全体を見渡すということです。


たとえば先の例でいえば、


①空が晴れてる→「空が晴れててハッピー!」と思わないと→そんな気分じゃないんだけど……


こう言うときには、その気持ち全部を鳥瞰して眺めてみましょう。つまり「そんな気分じゃないけど、引き寄せの法則で恋愛の願いを叶えたい」と言う自分の気持ちを掴んであげて「うん、そうだよね。わかるわかる」ともう一つ上のステップから見てあげるのです。


心理学ではこれを「メタ認知」を呼びますが、これを行うと自分の気持ちが軽くなります。空が晴れていることと、引き寄せの法則の願望への思いをまるごと認めつつ、理性的に「それはそれ、これはこれ」と気持ちを切り離すことができるのです。


②今日あったことを日記に書く


先程と同様に、


空が晴れてる→「空が晴れててハッピー!」と思わないと→そんな気分じゃなかった。


こんな思いがあったらそれを日記にしてみましょう。自分というものは一瞬一瞬でできているものではなく、昨日があり、おとといがあり、今日があり、また明日明後日へと続いてゆきます。


過去の自分の思いや軌跡を振り返ると自分の内面が次第に理解できてきます。日記はそのためのとても便利なツールです。後で読み返してみると、どういうときに気分が悪くなるのか、嬉しくなるのか。どういうことを喜べるのか。自分の感情や人間性が客観的にわかります。


失敗したなあと思ったときには、そこで感情の切り替えもできます。それともう一つ。一見するとあまり代わり映えのしない日々でも、自分の進歩を知ることができます。これも一つの鳥瞰の方法です。


■鳥瞰で感謝の心を作る






感謝


引き寄せの法則に一番良い心は感謝であるとお伝えしました。感謝の心を作れるに越したことはありません。


以前、感謝の心を使って日記をつける「感謝ノート」と言う方法についてお伝えしたことがありますが、ここでは、そもそもの感謝の心構えというものはどんなものなのかお話しましょう。


命をいただいて、今生きていることに感謝しましょう。ご両親やご先祖さま、自分を支えてくれている多くの人たちに感謝しましょう。


この感謝の気持ちはとても高い波動、慈愛の感情を生み出します。


あなたが、周囲の人たちに感謝し、愛をもって接するほど宇宙はそれを受け取って、あなたの願いという帆船に力強くも大きな風を送ってくれます。


さらに感謝の日々を送ることは、恋愛のみならず、毎日をとても幸福にします。カラーバス効果によって意識が「感謝できること」に向くからです。自分のことばかりでなく、お世話になっている周囲を大切にする。


これを日々実践していくことが引き寄せの法則のポイントの一つなのです。


また感謝の気持ちを持つときにも、鳥瞰を利用してみましょう。自分の今いる場所を高いところから見下ろすイメージです。街があり、都市があり、県があり、薄雲を越えて日本列島が見え、世界を地球を見渡し、もっと高いところから全体を見下ろすイメージです。


なお、少しだけ仏教の世界についてお話をしますが、この気持ちをシステマティックに扱った“慈悲の瞑想”というものもあります。


(慈悲の瞑想については「5秒で人生観を一変させ、波動を良くする方法」を参照にしてください。)


このちっぽけな、しかしかけがえのない自分もみんなも幸せであるようにと思えませんか?その気持ちを大事にしましょう。


良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。


■今回のポイント



・引き寄せの法則の現実化の仕組みは、感情について学ぶ必要がある
・自分の感情や思考を知ることは簡単ではない
・今の自分を知るには周囲の環境を見渡す
・「いつ叶うの」と思っているうちは執着しているため、願望は達成しにくい
・感謝の心を作るための第一歩は「鳥瞰」
・日々に感謝の心をもって接していると引き寄せの法則に沿っている
・感謝の心は引き寄せの願いだけでなく日常を幸せにする