■引き寄せの法則が叶わないのは波動が原因

波


引き寄せの法則はこの世界の根源、どのように存在しているかというところまで潜り、そこを通過することで自分の願いを現実化する願望実現法です。


よく引き寄せの法則で前兆を知りたがる方がいますが、そもそも引き寄せの法則は認識しにくいものです。そしてそれには理由があります。


そもそも引き寄せの法則はとてもシンプルなものです。極端にいえば「強く願った後、願いを忘れる」というだけのこと。


心理学の観点からすると、意識で強く願った事柄を潜在意識に刷り込むことで、後は潜在意識が動いてくれるため、気づいたときには願望が実現されていると言うものです。


たとえるなら、あなたが船の船長であり、目的地と針路を定めた後、船の舵取りは任せて好きなようにしていたところ、ある日気づけば目指す大陸が見えてきたようなものです。


でも、理屈はわかっても現実ではなかなか願いが叶わないという人も少なくありません。その原因の一つに「波動」と呼ばれるものが挙げられます。そこで、今回は量子力学という科学の観点から引き寄せの法則と波動についてお話をしてみます。



■量子力学は波動の世界

談笑



引き寄せの法則を語る上で重要な概念に『波動』と呼ばれるものがあります。“波動の法則”とも呼ばれるこれは、多くが「今の感情に似た出来事が少しして現実化する」と言われていますが、より正確にいえば「今の自分に似たものが引き寄せられてくる」と言うべきでしょう。


これは誰もが経験するものです。「類は友を呼ぶ」と言いますが、音楽が好きな人や文学が好きな人であれば、同じ趣味嗜好、気質の人同士が寄り集まります。またそれは人に限りません。音楽が好きであればライブ会場や楽器屋に行きますし、スイーツが好きであればスイーツ屋に行きます。自分で演奏をする人や、料理をする人だっていることでしょう。


量子力学はこれを科学的に述べたものです。量子力学をとても平易に説明すると「この世界は無限の可能性が織り重なっている」ということです。


■波動についての科学実験

可視化



ここでは少し科学のお話をします。難しかったら飛ばしてください。


石を池に投げると輪っかのように波紋が出ますよね。1805年トーマス・ヤングという物理学者が、光についての実験を行いました。仔細は省きますが、カーテンを使って光を照射したこの実験で、光は波のかたちをしていることが確認されたのです。


1961年になりクラウス・イェンソンという人が、今度は光ではなく電子を使って同じような実験をしてみました。 電子というのは電子レンジでおなじみの電子です。人も物も顕微鏡で拡大していけば、分子・原子・素粒子といった小さな物質が集まってできています。そして電子というのは宇宙を構成する最も小さな物質の一つです。


さて、この電子を一粒ずつ的に撃ってゆくとどうなるでしょうか。当然、的には一つずつ電子の粒がくっついてゆきますね。しかしそれを繰り返してゆくとどうなるか。トーマス・ヤングの実験と同じように電子も次第に波のかたちを表していったのです。


これはとても不思議な実験です。 たとえると目の前に2つのトンネルの穴があります。トンネルのすぐ向こうにはそれぞれ出口があります。電子さんという人がトンネルに入ります。出口から出たら、そこに足跡が残りますね。でも、あなたが見ていないときに限り、電子さんはなぜか両方のトンネルを同時に通り、両方のトンネルの出口には波紋状の痕だけが残っているのです。


現在の学説でも、物質(電子)は粒であり、また波(波動)であると言われています。


■「感謝」の波動を出すコツは?

祈り2



少し難しいお話でしたが、先の実験とはつまり「あなたが観ているとき、あなたが想うあの人は、あの人の形になっており、あなたが観ていないとき、あなたが想うあの人は、そこには存在しておらず、波のようにただ不確定に広がっている」ということです。


とんでもない話のように思えるかもしれませんが、少し続けて読んでください。


アメリカの物理学者、ヒュー・エヴァレットは、この世界は無限の可能性が同時に折り重なりあっていると述べました。現代ではこれを多世界解釈と呼び、無限に折り重なり合っている可能性の中から、自分が観測することで、自分に似た可能性を選び出していると考えています。


たとえばラジオには周波数があります。周波数に合わせればラジオの番組が聞こえます。同じラジオでも別の周波数だと演歌が流れたり、天気予報が流れたりします。


これと同じように私たちも同じような波動のものが引き合います。たとえば復縁を考えていても不安な気分だったりしていてはやはり不安な現実がやってきてしまいます。


最初にお話をしましたが、引き寄せの法則では「波動とは感情であり、感情が現実化する」と言われています。これは間違いではありませんが、落ち込んだりイライラしている心を抑圧して、むりにウキウキした気分をしようとしても、なかなかうまくいきません。


だからこそ、私は「波動とは自分に似たもの」と言っています。 今が楽しくて良い気分であるなら何も問題はありません。しかし、人の日常はどちらかといえば退屈だったり、いやな思いをしたりすることが多いものです。これは生存本能に由来するもので、人はそもそもがネガティブな思考を描きやすいのです。


だから、引き寄せの法則をするのであれば、むりにウキウキした気分になるよりは、たとえばマインドフルネスをするなりしてまずは心を平静に保ち、感情がゼロに戻ったところで今できること、良いことについて思いを馳せてみましょう。 なぜなら行動すればそこに感情が伴うからです。


これは小さなことでも良いのです。感情が出なくても良いのです。少しだけ世の中を愛してみましょう。たとえば笑顔を浮かべてみる。人に優しく振る舞ってみる。 与えられる前にまずほんの少しでも与える行動を取ってみましょう。何かを与えられて気分が良くなるのを待つのではなく、感情が伴わなくてもまずは自分から小さく行動することで、その結果としてあなたの気分も良くなります。


人に優しくできる人間には、人に優しくできる人間が集まってきます。人に感謝できる人間には人に感謝できる人間が集まってきます。無限の可能性の中から良いものが次第に集まってきます。


“あなた”の場合、むりに願わなくても出逢いや復縁の願望は掲げられているはずです。であれば、ときどきはその願いを明確にイメージしてみることです。これは無限の可能性の中からあなたが意識してその世界を選び出すことにほかなりません。


それができたのであれば、後は今できることで、人に優しくできることをしてみましょう。


①イライラや不安な気持ちになったりするのであれば、マインドフルネスなどでゼロに戻る。

②イメージして良い未来を意識する

③感情が伴わなくても、良い行動をすれば、結果として良い感情を得られる。



これさえ繰り返していければ、あまり強く意識しなくても、遠からずあなたの願いは叶えられることになるはずです。

それともう一点、あなたが過去に愛した人や生き物、あなたを愛してくれた人や生き物について思いを馳せてみましょう。それはご先祖さまかもしれません、ペットかもしれません、観葉植物かもしれません。

いずれにせよ、あなたが愛したけれども逝ってしまった人や生き物、あなたを愛した人や生き物はいるはずです。


彼らは先に逝ったけれど、今、私はここに生きている。


私は彼らの愛を思うと自然と深い感謝の心が芽生えてきます。思いを馳せて手を合わせたくなります。そこからふと周囲を観てみると、今も私の周囲に私を支えてくれる人や生き物がいることに気づきます。


さらに自分の身体にふと目を落とすと、心臓や血液をはじめ、今も自分の意思とは関係なく、一生懸命動いてくれているこの肉体があることに気付かされます。そうして、それらを含めて生きとし生きようとする大いなる力に気づかされます。


“あなた”は今、生きている。一生懸命生きていて、計り知れないほどのたくさんのものに生かしていただいる。


良い方と巡り合い、みんなが幸せな恋を楽しめますように。


■今回のポイント

・波動とは自分の感情ではなく、今の自分自身である
・波動の法則では、自分に似たものが引き寄せられてくる
・無理に良い感情を出すよりはゼロに戻る気持ちを大事にする
・イメージングで明るい未来を想像することで、未来を選び取ることができる
・今できる良い行動により、良い感情が結果として得られ、良い波動を出せる